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 第五話 ある日の風景


 「嫌だ。断る。森羅万象一切合切余すところなく拒否。以上」
 と、鼻で笑いながら全面的に否定の態度を表したのは、765プロ含むモンデンキントJP入社一ヶ月目の新入社員こと、天川宙であった。
 新入社員のくせにその態度のでかいこと。そう思う人もいるだろうが、相手が天海春香であることを述べれば問題は解消される。いや、国民的アイドルである彼女に対しこのような不遜な態度を取るとは、765プロ含むモンデンキントJP入社一ヶ月目の新参如きが偉そうにも程があるかもしれない。
 だが立場がそれを許す。何を隠そう、765プロにおける天川宙の役職はプロデューサーであるからだ。文字通り、アイドルをプロデュースすることを生業としている仕事なだけに、立場的視点から見れば宙の方が格上であろう。
 まぁ、それも天海春香をプロデュースするような凄腕の話であって。
 まだ右も左も分からないようなペーペーには、そもそもそんな権限などない事実に、天川宙は気付いていないのであった。下手をすれば宙の方のクビが飛ぶ。
 「そんなこと言わないでお願い! この通り!」
 とはいえ、当の天海春香の方がまったくもって気にしていないのでそれはない。どころか、春香の方が必死に宙に頭を下げているのだから、この場合は宙の方が格上で合っている。頼まれている側だから。何を頼まれているのかといえば、春香曰く、
 「今日のライブの裏方手伝って!」
 ぱんっ、と両手を叩いて拝み倒す春香。手伝い。ライブの、手伝いである。
 本日、765プロ主催のミニライブが行われるのは宙も知っていた。765プロのアイドルが複数名参加する予定のイベントだ。ところが参加者の各スケジュール等の問題から、予想外の人手不足に陥ってしまったとのことで、春香は朝早くから、こうして宙の家まで頭を下げに来ているのだった。律儀な奴。
 「電話一本で済むものを、何故わざわざ家にまで」
 「だって電話だと、嫌だ、の一言で切られそうだもん」
 たぶんそうしていただろう。勘の鋭いことである。直接来たところで、第一声は変わらなかったわけだけれども。
 「それにしても驚いた。本当に昔の事務所に間取りしてるんだね」
 春香は興味津々といった様子で、部屋の中を眺めている。コンクリートのむき出しになった壁に、薄汚れた床。内と外を隔てるのは安物のアルミ扉一枚だけで、靴を脱ぐわけでもなく、果たして玄関と呼べるかも怪しい雑駁な造り。新宿の大通りから外れたやや寂れた物件。二階建ての二階部分のみ。一階は居酒屋。
 そこが宙の、宙だけの城だった。
 春香が言うように、ここは765プロが四年前まで間取りしていた物件でもある。まだ小さかった頃の話で、例の事件の後はトゥリアビータの危険性が認知されたこともあって、規模の拡大という意図もあり現在のビルに移転したのだが、宙にとっての765プロといえば、もっぱらこちらを指す。
 まだマツリが生きていた頃、よく遊びに連れて来てくれた事務所が、ここだからだ。
 思い出がある。思い入れもある。そんな場所に住むようになったキッカケは、借りていた部屋と本社ビル=地下基地との交通等諸々含めた立地の都合上、別の部屋を探さなくてはいけなくなった時、高木が冗談半分で切り出した一言だった。
 「この近くに昔使っていた事務所があるが、どうかね。君も知っているあの建物だよ。ははは、住み心地は保障できないかね」
 「へぇ、じゃ、そこにする。手続きよろしく」
 「……本気かね」
 恨み骨髄に染み入る相手とはいえ、此度の申し出は、有り難かった。思い出のある事務所跡に住むというのも、なかなか面白いではないか。
 そういう理由で。かつては地下基地に繋がり、今ではその入り口を封じられた事務所跡は、天川宙の根城となったのだった。風呂もなく台所も粗雑で、人が住むには幾分も頼りない場所ではあるが、それもまた、宙は面白いと言った。
 中古家具店で購入してきた回転椅子に座ってくるくる回りながら、春香のお願いを聞き流していた宙は、ふと止まって彼女を指差す。
 「そもそも俺には手伝う理由がない。この後、俺は、ドロップ関連の座学を受けにゃならん。更にその後は水瀬達と操縦訓練。その更に後にはなんかよく分からんけどヴェルトールの実験があるらしい。つまり、そんな暇はない」
 「でもライブは夕方からだし、午後から休みもらってるんでしょ?」
 「……チッ。知ってんのか」
 ここ一ヶ月、本当に休む間もなく訓練等に勤しんでいた宙に対して高木が与えた半休だ。いや、むしろ宙が努力の末勝ち抜いた休みといえるだろう。この娘は、それを知ってなお休みを潰そうとするのか。悪魔か。ああ、人知れない。
 「それに理由ならあるよ。今回のミニライブ、あずささんも出るの」
 「なんであの人が出るから俺が手伝う理由になるのさ」
 「だって宙、あずささんにお世話になってるでしょ?」
 三浦あずさ。超が付くお人好し。お菓子より甘い優しさの持ち主。そして、宙のパートナーである。モンデンキントのIDOLは二人乗りを基本としているため、マスターには必ずパートナーが存在する。春香と千早、伊織とやよいのように、だ。
 座学はともかくとして、操縦訓練はパートナーとの連携を高める意味でもあずさの協力は欠かせない。特に、まるで素人の宙を助けるため、あずさはほぼ専属コーチ化している節もあるわけで。あずさには世話の恩があり、礼くらいしなくてはと常々思っていた。
 「ここでそれを引き合いに出すか……」
 「ああ、宙って恩を蔑ろにするような人だったんだー」
 斜め上に目線を逸らしながら棒読みの春香に苛立つも、さすがに恩を蔑ろにする人間とまで言われて無視を決め込むのは男じゃない。天川マツリの弟がすることじゃない。だがここで簡単に引き受けるのは、春香の口車に乗せられる感じで良い気はしない。眉を立て、唇を一文字に結んで肩を震わす宙に、春香は畳み掛ける。
 「男としてそれはどうなんだろうねぇ。格好悪いなぁ」
 「ぐぅ……」
 「大きいのは態度と口だけかぁ。器量は小さいのかなぁ」
 「ぬぐぅ……!」
 「宙のお姉さんならなんて言うかなぁ?」
 「了解しました! お手伝いさせていただきます!!」
 「やた! じゃ、細かい予定はメールで送っておくからよろしくね!」
 そう言って、いつからか敬語からフレンドリーな言葉遣いになっていた天海春香は出て行ったのだった。テーブルの上に置いてあった、朝食のトーストを頬張って。
 「ふざけんな! 俺の朝飯返せ!」

                    ●

 「ねぇ、これまだなのぉ?」
 「もう少しよ、我慢なさい。ああ、そこのバニラエッセンス取ってちょうだい」
 自分の身長より長い金髪をソフトクリーム状に結んだ少女リファは、並べられた調味料の中から頼まれた瓶を手渡した。受け取ったのは、バイザーを付けた白髪美女リコリスである。今回はオプションでエプロンが付属しているけれど、さながら女エージェントという風貌の彼女には些か似合わない。奇天烈だ。
 この個性的な容姿の二人が介するのは、世界的企業を相手取る反抗組織トゥリアビータの本部基地内であり、正確には食堂のキッチンだった。基地内で過ごす人間はなかなか多く、食堂の需要も比例して高いため、面積は相応に広い。そのキッチンともなれば立派なものだ。二人の横では調理班が黙々と働いている。
 「で、呼び出されて来たわけですが何事ですか? 私は色々と忙しい身なのですが……」
 この場にもっとも似合わない黒尽くめの男、カラスはやや引きつった表情で問うた。呼び出されたと思えば、二人はお気楽にもキッチンで和気藹々としているではないか。加えて、彼女達がやっていることといえば、
 「あなた達は仮にも幹部級の人間でしょう? それが揃いも揃って――」
 はぁ、と。呆れてものも言えないという風に、
 「ケーキ作りとは……」
 カラスの嘆きを知ってか知らずか、二人は楽しそうにケーキ作りを満喫している。トッピング用のチョコを刻みながらリコリスは口を開いた。
 「リファが甘い物を食べたいという話だったから、久しぶりに料理も悪くないと思ってね。カラス、甘い物は苦手だったかしら?」
 「そういう問題で言っているのではありません。他の者に対する示しがあるでしょう」
 「あら、なんだかんだ言っても、結局女の子とお菓子は切り離せないものよ」
 「女の子という柄でもないでしょうに」
 タンッ! と鋭い音を立てて顔面すれすれに突き刺さった包丁に嘆息し、カラスは腕を組んだ。舌打ちが聞こえた気もするが(いや、明らかに聞こえるように舌打ちしていた)、そこまで構っていては気疲れするだけだ。
 まったく、こちらはヴェルトール奪還の件を含めて、今後の方針を打ち立てるのに苦労しているというのに。カラスはリコリスを指差し、大体ですね、と前置きした。
 「この前ヴェルトールと接触した時、あなたが手を抜かなければうるさく言いません。マスターはずぶの素人、ネーブラも排除済み。あんなチャンスを棒に振るなど……」
 あの時。一ヶ月前の、宇宙での出来事。
 圧倒的な存在感を示したヌービアムの搭乗者は、リコリスであった。マスターはIDOLによって選別されるという法則上、組織内でヌービアムに搭乗できるのはリコリスだけだ。ヌービアムのアイドルマスターである、彼女だけ。
 新しい包丁に持ち替えたリコリスは悪びれもせず言う。
 「あの時は私も危なかったのよ。アルツァヒールの威力は知っているでしょ? あれを防いだ時点でヌービアムのエネルギーも残り少なかったし」
 それに、と。チョコを刻む手を止めて、艶かしい笑みを浮かべながら、
 「あの一瞬だけは、あのマスターは私の読みを越えたわ。ほんの一瞬ね。下手をすれば返り討ちに遭っていたかも。見所あるわ、あの坊や」
 「ほう、自分から負けを認めるとは潔い。退却の言い訳くらいあるのでは?」
 「私、言い訳は嫌いなの。保身に走るなんて、みっともない。それより私は、あの坊やの成長具合が気になるわ。今度出会った時、どれくらい楽しませてくれるのか、今から期待してるの。絶対に面白いわよ」
 ピピピ、という電子音でスポンジケーキが焼きあがった。オーブンから取り出すと、生地はしっかりと膨れて、ほのかに甘い香りが漂う。リファは目を輝かせてリコリスをせっつく。早く早く。はいはい、ちょっと待ちなさいな。
 「生クリーム塗るの、やってみる?」
 「やったー! やるやる!」
 「はぁ……、聞いていますかリコリス」
 「聞いているわ。無粋な男は嫌われるわよ? もう少し女性の気持ちも考えなさいな」
 カラスは内心で失笑する。女性の気持ちなど、組織を動かしていく上で考える必要のないことだろうに。
 まだ歳若いカラスが組織の実質的指導者となっているのは、類稀なる手腕によるところが大きい。的確な判断力と、大勢の人間を惹きつけるカリスマ性。様々な部分で、カラスは指導者として優れている。頂点に立つ者の冷徹さも。
 ……まったくこの“バスタルト”どもは。
 声にはせず蔑んだカラスにリコリスは、どうかしたの? と首を傾げてみせる。
 まったくもって、リコリスの思考は読み切れない。組織の中に敵がいるとすれば、間違いなく彼女だろう。カラスにとって、自分の予想範疇を越える手駒など必要ないのだから。
 「ああ、そうそう、言い訳ならあるわ」
 「どうぞ、言って御覧なさい」
 「“ハーモナイズ”よ。あれはウチの組織じゃできない作業でしょう? モンデンキントがヴェルトールを迎撃戦力に加えるなら、必ずハーモナイズをするはず。どうせだからこの機会に、性能を上げてもらおうというわけ」
 「なるほど、その手がありましたか」
 やはりこの女だけは油断できないな、とカラスは心に刻み、席を立った。仕事を中断するのもここまで。そろそろ戻らなければならない。だが、リコリスはむんずと服の端を掴んで、にっこり笑った。――なんだろう、この威圧感は。
 「どこへ行くの? もう少しで完成なのだけれど。あなたの分も作ったのだから、食べていきなさい。そのために呼んだのだから。気は進まなかったけれど」
 「リファのアイデアだよ! カラス、嬉しい?」
 「いえ、ですが私には仕事が」
 「た・べ・る・わ・よ・ね?」
 「……いただきましょう」
 笑顔が恐ろしい。あと包丁を構えないでくれないだろうか。本当に、色んな意味で、この女だけは計り知れない。カラスとて命は惜しい。保身に走らせてもらおう。いや、走らざるを得ない。戦略的に考えた上での承諾だ。
 カラスが肩を落としたと同時、リコリスも構えた包丁を下ろしたのだった。

                    ●

 「あら、どこぞの天川宙さんは、無様なスコアでいらっしゃるわねぇ」
 「くそ、覚えておけよ……!」
 水瀬伊織とそういう会話があったのはつい先程の話だ。座学も終了し、続けて操縦訓練に挑んだ宙であったが、結果は散々だったと言わざるを得ない。具体的には、宙と上位陣の間には一桁もスコアの差があった。無論、そんな成績で他のマスター達にも勝てるはずはなく。遠回しに言おうが、直接的に言おうが、宙は最下位に甘んじたのだった。
 ドンケツである。
 覚えておけよ、なんて負け犬の台詞もいいところだった。
 たかだか一ヶ月程度の訓練では技術的熟練度が劇的に上がるわけもなく、所詮、伊織達に勝てる道理はない。伊織達とはキャリアが違うのだ、負けて当然である、君は上手くやっている。なんて、慰められると逆に腹が立つ。負けるのは悔しいことだ。
 次は絶対目に物見せてやろう。そう心に誓った宙は、ヴェルトールのコックピットの中で大きく溜息を吐いた。最近では慣れた、IDOLの中。いつもはあずさと共に乗っているけれど、今日は仕事の都合上、一人だ。
 午前のスケジュール。最後はハーモナイズという実験を課せられていた。
 とはいえ、果たして実験と言って差し支えないのか疑問である。宙はただ、何をするでもなく、こうして操縦席に座っているだけだった。本当に、それだけ。これのどこが実験なのだろうか。相変わらず、モンデンキントは説明不足がひどい。
 「おい、秋月。本当に俺は何もしなくていいのか」
 『大丈夫大丈夫。ハーモナイズ自体は、マスターにとって簡単な作業だから』
 宙の疑問に、モンデンキントが有する三体目のIDOLテンペスタース=比較的最近完成した赤色のIDOL。数々の実験装備を搭載した、ヴェルトールとは別の意味での異端機。それのマスター秋月律子は、眼鏡の位置を直しながらモニターの中で言葉を返した。
 秋月律子。知的な眼鏡と二つのおさげが特徴の、整備員兼事務員からアイドルになった異例の人物。冷静沈着にして博学。真面目で気が強く、はっきりと物事を断じる姿勢は本物だと、宙は評価している。そして、どこか抜けている、または飛び抜けているモンデンキントの面々の中では数少ない常識人でもある。
 何かと世話を焼いてくれている、宙曰くお節介だが、例によって、今回も色々と不慣れな宙のために、実験に付き添ってくれていた。
 「結局、ハーモナイズってのはIDOLの性能を強化する作業なんだろ?」
 『どちらかと言えば、潜在的な性能を引き出す、って表現が正しいわね。詳しく説明すると、“コア”とマスターの調整を行って、相互的なズレを少なくする作業ね』
 コアと聞いて、宙はヴェルトール胴体部の中核を成す球体を思い描いた。その名の通りIDOLの本体であり、慣性制御を含むIDOLのオーバーテクノロジーは、全てコアの発揮する能力である。人型機械の部分は、あくまでコアに付随するものでしかない。
 各IDOLのコアにはそれぞれ独自の出力特性があり、それと同様、マスターにも独自の癖がある。言い換えれば個性のようなものだ。その日の体調や精神状態を含めて、その癖に合わせてIDOLを調整する作業のことを、総じてハーモナイズと呼ぶらしい。
 『例を挙げるなら、楽器を演奏者に合わせて調律する作業かな。実際、ハーモナイズを行うには特殊な音楽的感性が必要だし。それが可能なのは――』
 「あの双子姉妹だけだろ。あんなトラブルメーカーが特殊技能持ちなんて、なんだか理不尽な気がする。世の中、平等じゃないんだな、やっぱり」
 『宙兄ちゃん、それどーいう意味? 馬鹿にしてるの!?』
 『ひっどーい! 野菜を要求するー!』
 「よほどベジタリアンなんだな……」
 それを言うなら謝罪だ。
 金切り声と同時に画面が切り替わり、頬を膨らませた声の主が姿を現した。
 全く同じ顔が、二つ、並んでいる。ぴょんと短く飛び出したサイドテール。まだ未熟で成長段階の身体。快活でいて、むしろ勢いが有り余って、どこに発散しようかいつも迷っている二人。悪戯好きで有名な姉妹は、整備員に支給されているオレンジ色の作業服を着て、ぶぅぶぅと宙に文句を垂れている。
 双海亜美と真美。律子と同じく、テンペスタースを従える最年少のアイドルマスターにして、厄介ごとを引き起こす天才にして天災。双子の姉妹である。
 律子の話によると、コアの出力特性は調整機を通じて微弱な音として認識されるらしい。その音を理解できるのは、何を隠そう双海姉妹だけであり。ハーモナイズは彼女達の協力なしでは成立しないという。
 モンデンキントに来てから毎度のこと双海姉妹の悪戯の餌食になっている宙としては、得意気になって自分に指示を下す彼女達に納得いかない部分もあるのだけれど。まったく、としかめっ面を隠しもしない宙であった。
 「午後はライブの手伝いなんだから、早く切り上げさせろよ」
 『ああ、そういえば春香が言ってたわねぇ。それにしても、よくあんたが引き受けたもんだわ。絶対断ると思ってたのに』
 「俺だって断ったさ。……天海の口先が一枚上手だった話。三浦あずさの件を引き合いに出しやがったから、仕方がなくだ。誰が好き好んで大事な休みを潰すもんか」
 『へぇ』
 「なんだよ」
 『いや、あんたはどっか壁作ってるからさ。一線引いてるって言うか。でも、そんな割にあずささんには頭上がらないみたいだから、面白くてね』
 「べ、別にあの人のためじゃない! ただ色々借りを作ってるから、返せる時に返しておきたいだけだ。勘違いするなよ」
 『はいはい、ツンデレツンデレ』
 「ツン……?」
 『……あれ、さすがに復興暦以前の流行語は知らないか』
 「なんでおまえが一世紀前の流行語を知ってるのか、そっちの方が気になるけど」
 馬鹿馬鹿しい。宙は腕を組みながら言った。それに律子は誤解しているようだが、そもそも宙が壁を作っているのではなく、ただ、根本からモンデンキントに所属している理由が異なっているから、相容れないというだけの話だ。相容れないから関わる必要もない。最低限の関係。それで十分だろう。
 「俺は姉さんの仇を討つためにここにいるんだ。馴れ合いがしたいわけじゃない」
 「堅気?」
 「別に姉さんは極道でも何でもねぇよ!」
 「肩叩き?」
 「“た”が多い!」
 「柿?」
 「今度は“た”がない! もう原型すら留めてないし!」
 いい感じに遊ばれている気がする。
 「まぁ、仇討ちが理由なのは知ってるけど、少しくらい、交流を深めてもいいんじゃないの? 大体、天川はあずささんがどんな活動してるかだって知らないでしょう。パートナーなのに、意思疎通がないのは悪いことよ」
 「む……」
 指摘は的を射ている。訓練の際、いつも指導を受けている宙ではあるが、三浦あずさ自身の情報は限りなく少ない。宙自身が積極的にコミュニケーションを取らない弊害だ。確かに同じIDOLを操るマスター同士、認識の低さは致命的な弱点にも成り得るだろう。そういう点において、律子の指摘は正しいかもしれない。
 だが、考えてもみれば、三浦あずさというアイドルの名前は聞いたことがなかった。芸能関係、特にアイドルブームが波に乗っているこの時代、その手の情報に強い宙でさえ知らないとすると、よほど知名度の低いマイナーなのだろう。
 『そりゃそうよ、だって、今回のライブが初仕事だもの』
 「ああ? そんなの一般人と大して変わらねぇじゃねぇか。知るかよ、んなもん」
 数多のアーティストがしのぎを削り消えていく芸能界。ましてや競争率の高いアイドルというカテゴリの中で、デビュー直後のアイドルなど、アイドルであってアイドルではない。マツリというアイドルの姉を持つ宙にとって、そういうことには一家言ある。
 『手厳しいわね。でも、実力はあるわよ、あずささんと千早のユニットは。“マリンスノウ”って名前なんだけど』
 「あの人と如月か。そりゃ、まぁ、なんとも」
 気になる組み合わせだ。千早の対極といえば春香だが、三浦あずさもなかなか、逆の方向性に突き抜けた人物の例ではある。そんな二人のコラボとは意外性がある。
 『まぁ、勉強だと思って存分に働いて来なさいよ、新米プロデューサー。天川は身の振り方下手だけど、才能はあるんだから。プロデューサーとしても、マスターとしても、皆あんたに期待してんのよ。がんばんなさい』
 「……ふんっ」
 そこで会話を打ち切って、宙は操縦席に深く背を預けた。期待なんて、されずとも結果は出すさ。それがトゥリアビータと戦う機会を与えてもらう代わりの対価なら、いくらでも。誰のためでもない、自分のために。
 会話がなければ、コックピットの中はとても静かだ。しん、と静まった無重力の密閉空間。演奏会前の、これから奏でられる音に耳を澄ませるような空気だった。ここは暖かいな、と宙は呟きを漏らす。居心地が良い、と。安らぎすら覚えるこの感覚は、何に起因するものなのだろうか。
 もしかしたら、ヴェルトールの暖かみなのかもしれない。
 「こうしておまえと二人きりになるのは初めてか。いつもは、あずささんがいたし」
 いつの間にかヴェルトールに話しかけている自分。ふとしたことに驚きもしたが、意外なことでもないかもしれない。宙はヴェルトールに感謝していた。自分を選んでくれたことに。おかげで長年望んだ真実を知り、復讐する機会と、力を得た。
 IDOLには心があるとあずさ達は言っていた。最初は否定していたけれど、今となっては、信じてもいいと思う自分がいる。IDOLの心。二度も宙の叫びに答えてくれたヴェルトールには、もしかしたら本当に心があるのかもしれない。
 「おまえには感謝してる。……早く、おまえの力を引き出せるようになってやるから」
 だから、
 「よろしくな、相棒」
 応じるように、ヴェルトールの駆動音が強く響いた。

                    ●

 ライブの開始時間は夕方六時。
 ところが、直前の一時間前になって問題が起こった。
 三浦あずさが行方不明になったのだ。
 リハーサルに参加していたところまでは宙も確認しているのだが、その後の消息が誰にも分からない。リハーサルと本番の間には多少休憩時間を挟むので、空いた時間を利用して外の空気でも吸いに行ったのかもしれないが、一時間前になっても戻って来ないのは、さすがにおかしいだろう。
 財布も控え室に置いたまま、姿を眩ました彼女。連絡を取ろうとも、今日はコンペイトウ(オービタルリング)の影響もあってか電話も繋がり辛い。そういえば、天気予報はここ数日をかけて通話状態に影響があると言っていたのを思い出し、宙は舌打ちした。連絡がつかない状況ではどうしようもない。
 お客の入場もそろそろ始まるというのに、彼女は一体どうしたのだろうか。ただでさえ人手が少なくて慌てている小鳥含むスタッフはもちろんのこと、ライブに参加する春香や、あずさとユニットを組む千早も焦りを隠せない。右往左往である。
 まさか、事故にでもあったんじゃ。うっかり漏らした言葉に、その場の全員がぎょっとする。青い顔で、春香が卒倒しそうになった時だ。
 当の本人から千早宛に電話がかかってきた。
 「あずささん、大丈夫ですか!? 事故とか遭ってませんか!」
 あの千早が信じられないくらい大声で捲くし立てている。宙は意外や意外と面食らいながらも、電話の声に耳を凝らすと、
 『大丈夫よ、千早ちゃん。心配しないで』
 「そうですか、よかったです……。で、今どこにいるんですか?」
 『それが、その……。千早ちゃん、ここどこだか分かる?』
 「って迷子かよ!!」
 宙の反射的な叫びを聞いた全員が、ああ、という安堵と落胆と呆れに満ちた形容し辛い声を出した。いや、その更に半分には憤りと焦燥が混じっているはず。あずさの究極的な方向オンチが認知されていなければ、怒り狂って電話を破壊しようとする人間が出てきたかもしれない。とんだトラブルメーカーだ。
 居場所を聞き出している最中に、千早があっと声を出した。どうしたどうした。どよめきがスタッフの口から漏れて、宙は嫌な予感に肩を竦める。
 「電話、切れちゃいました」
 「だよなぁ、電波悪いもんなぁ……」
 さて、どうする。
 短い意見交換の末、車を出して捜索する方向に纏まった。とはいえ、あずさが自分の居場所を理解できていない以上、大体の見当をつけて探す他ない。ライブ開始まで残り一時間を切った。それまでに彼女をここに連れて来なければ、色々と厄介事が増えることになるだろう。
 その場合どうなるのか、小鳥に尋ねてみると、
 「最悪、春香ちゃんと他の子達だけでライブをすることになるわね。今回の客層は、ほとんど春香ちゃん目当てだし、あずささんと千早ちゃんの参加はサプライズ企画みたいなものだから、大した影響はないと思う。ただ……」
 「ただ、なんだよ」
 「今日のライブには、765プロを贔屓してくれている番組プロデューサーなり何なり、色々と“ゲスト”が見に来ているの。このライブ自体、毎年の恒例みたいなものだから。でも、そんな中で仕事をドタキャンしたりしたら、信用はガタ落ち。今後の活動に支障が出るでしょうね。最悪、デビューすら白紙に戻されるかも」
 確かに、初仕事をいきなりすっぽかすような真似をしたら、仕事なんて当然もらえなくなるだろう。アイドル生命は風前の灯どころか御役御免間違いない。そこから這い上がれる人間は、本当に天才的な才能の持ち主くらいだ。
 似たような状況に陥った人物を宙は知っている。
 胸が締め付けられる錯覚を覚えた。昔の記憶を、思い出したからだった。
 「――まったく、借りを返すには打ってつけじゃないか」
 「宙君?」
 「おい、如月!」
 おろおろとする千早が宙に振り返る。いつもの冷静さはどこに行ったのか。あずさのことも気懸かりだろうし、デビューへの心配も強いだろう。春香が言っていた。千早は誰よりも、歌に関して想いが強いのだと。彼女の不安はそこから来るものに違いない。
 「俺も探してくる。人手は多い方がいい」
 宙は千早からあずさの大体の居場所を聞くと、走り出した。その背中を、千早が呼び止める。千早らしかぬ、初めて出会った時の、少女らしい表情。
 「宙、どうかお願い」
 だから何度も言ってるだろ、これは自分のためだって。誰のためでもない。
 でも少しくらいなら。あずさを連れて戻って来ることくらいなら。
 約束くらい、してやろう。

                    ●

 三浦あずさは途方に暮れていた。
 財布もなければ携帯端末の電池もあとわずか。どうしてこんな大事な日に、不注意を重ねてしまったのだろう。自己嫌悪で泣きたくもなるが、泣いてしまったら、とてもライブに出られる顔ではなくなってしまう。だから潤んだ瞳をなんとか堪えた。
 初仕事の緊張に耐え切れず、気分転換に散歩でもと思ったのが運の尽きだったのだろう。この辺りにはあまり来る機会がないから、土地勘もなし、見知らぬ世界に一人取り残されたような寂しさが去来する。千早は怒っているだろう。スタッフも慌てているはず。手伝いに来てくれた宙にも悪いことをした。
 溜息を吐くと、やはり涙が込み上げてくる。
 「……宙さん」
 ふと呟いた彼の名前。子供の頃は、困った時に白馬の王子様が助けに来てくれるのだと信じていたけれど、今はなんとなく彼のことを思い出した。最近はよく彼と行動を共にしているからだろうか。もしかしたら、彼が迎えてに来てくれるかもしれない。そんな風に、楽観的な希望を思い浮かべた時。
 本当に白馬の王子様のお迎えが、あずさの目の前に現れたのだった。
 白馬は煤けたママチャリで。王子は汗まみれの青年だったけれど。
 「こんなところで何してんだよ、あんたは……」
 「宙さん」
 「探したぞ。ホント、どうしたらこんなに遠くまで迷い込むかねぇ」
 方向オンチもここまできたら天才的だ。自転車のハンドルに両腕を置いて荒く息をする宙は、あずさを睨みつけた。あまりに据わった目だったので、怖くて背筋を震わせる。怒っているのがありありと分かる様子だった。
 それでも、あずさは恐々としながらも、宙に問う。
 「探しに来てくれたんですか?」
 頬を伝い服に染み込んだ汗や、荒く繰り返される呼吸が、どれだけ懸命に自転車を漕いでいたのか物語っていた。正直、彼が自分のために一生懸命になってくれるなんて考えもしなかった。いつだって他人と距離を置いていた宙だ。ライブの手伝いに応じてくれたこと自体奇跡と呼んでいい。それなのに何故。
 「勘違いすんな。あんたには世話になってるから、その借りを返すためだ」
 そう言って宙は自転車の後ろを指差した。それ以上は何も言わない。
 少しは、心を開いてくれたのだろうか。
 「……ありがとうございます」
 「いいから早く乗れ! 時間がないんだよ!」
 「は、はいッ」
 怒鳴った宙に急かされる形で、あずさは自転車の後ろに横座りした。何のクッションもないのでお尻が痛かったが、この場合文句を言える状況ではない。彼の後ろから両手を回して身体を寄せると、宙は赤い顔で素っ頓狂な声を上げた。そうだ、宙は人と触れることに抵抗があったのではなかったか。
 だが宙はわずかに黙り込んだ後、本当にしょうがないといった様子で、
 「……今回だけだからな」
 無愛想な表情。少し前なら意地でも拒絶してだろう彼の心境の変化を、少々感慨深く思いながら、あずさは改めて宙に身を寄せた。
 「あの、私重いかもしれませんが、大丈夫ですか」
 「元自転車便バイトの脚を舐めないでほしいな。それにこの街は俺の庭みたいなもんだ。IDOLじゃまだ勝てないかもしれないけど、自転車なら――俺は無敵だ」
 決め台詞良好。宙はペダルに片足を置くと、力の限り、踏み壊さん勢いで漕ぎ始めた。その加速のなんと速いこと。あずさを乗せているというのに、信じられないくらいの速度で風を切り、すぐに最高速度に到達。景色が、凄まじいスピードで後ろへ消えていく。二人乗りは犯罪だけれど、これでは警察が声をかける間もなかった。
 流れる髪を押さえながら宙を見やると、夕日を背景に、真剣な表情が瞳に映る。復讐のためにアイドルマスターになった彼。いつもどこかに影を帯びている彼。そして寂しそうな彼。段差で跳ね上がった瞬間、更に強く背中にしがみつく。宙は何も言わない。
 近道だ、と。華麗なターンで路地に入った宙はぽつりと呟いた。
 「昔の、姉さんのことを思い出したんだ」
 「……」
 「天川マツリは初仕事をすっぽかしたことがある」
 ちょうど今のあずさと同じように。マツリは仕事に遅れた。
 ファンの間では有名な話だが、他でもない、それは宙のせいなのだ。
 マツリの初仕事の日。宙は同級生と喧嘩をしてケガを負った。原因は昔と変わらず、孤児であることを揶揄されてのものだったが、さすがに中学生ともなれば、マツリに頼る気などさらさらなかった。堂々と反発して立ち向かって、まぁ、相手が複数だったのが悪かったと言うべきだろうか。返り討ちになった。
 本当に運が悪かったのは、ボロボロになった姿をマツリに見つかったことだろう。ちょうど仕事に出かける直前に、マツリはケガをした宙の姿を見て顔色を変えた。驚いて、そこから段々と険しくなっていく形相の怖いこと。
 それ以上は語るまでもないだろう。結局マツリは初仕事に遅れに遅れて、信用を失った。
 そこから巻き返した彼女の能力は特筆に値するが、本当に小さい仕事しか受けられず、厳しい下積み時代を過ごすマツリ達の様子は居た堪れなかった。デビューしては消えていく無名のアイドル達だって、もう少しマシだったかもしれない。
 そういうものを見てきた宙だからこそ、この状況に、言い表せない色々な感情が湧き上がってきたのだろう。芸能界の厳しさを知っているからこそ、ここであずさ達の背負うペナルティの大きさを理解できる。だから、
 「始まってもいねぇのに、最初の最初で、無駄足踏んでんじゃねぇ!」
 叫んで、最後のスパートを、宙はかける。
 タイムリミットまであとわずか。喘ぐように酸素を暴食して、加速の限りを尽くして、ついに視界がライブ会場を捉えた。滑り込むようにして突撃すると同時、古くなっていた自転車のチェーンが歪な音を鳴らして千切れて飛んだ。悪態を吐いて、ブレーキに加えて足を蹴り込み自転車を止めた宙は、痛みに俯いて呻き声を漏らす。
 「~~ッ! このボロ自転車!」
 「足、大丈夫ですか!?」
 「人の心配してる暇があったら自分の心配しろ! 早く行けよ、馬鹿!」
 「ありがとうございます!」
 「何度も言わせるな、行けよ!」
 自転車から降りると、一礼をして、あずさはライブ会場に駆け出した。千早と小鳥が手を振っているのが見える。まずは謝らなくては。そして、初めての仕事に全力を尽くすのだ。“自分のため”に探しに来てくれた宙のためにも。それが恩返しだ。
 ――あずさが見えなくなってから、ボロボロになった自転車に視線を落として、宙は言った。
 「この自転車借り物なんだけどな……」

                    ●

 ライブが終わった頃には、夕日は月に変わっていた。
 ライブの余韻を残しながら、外の空気を吸うために会場を出た千早とあずさ。春の夜風はまだ少し肌寒い。お互い顔を合わせれば、すぐにライブのことが頭に浮かんでくる。さすがに春香の存在感は大きかったけれど、自分達の歌は大勢の心に届いたであろう、手応えを感じることができたのだった。
 最初の一歩としては、これ以上ない成果だ。
 とはいえ、まだまだ努力が必要だ。千早は、へとへとになった自分の身体を省みて、思う。春香など、あれだけ活躍したにも関わらず、更にテレビ番組の撮影があると言って仕事に出かけてしまった。さすがはトップアイドルである。
 ……“あの子の夢”は叶えた。今度は自分の夢を叶える番だから。
 この程度でへこたれていては、何も成すことなんてできないだろう。
 「千早ちゃん、がんばりましょうね~」
 「ええ、目指すはトップですね」
 相変わらずゆったりした口調のあずさに、千早はくすりと笑みを漏らす。
 「あんた、笑うんだな」
 不意に投げかけられた言葉は先客のものだった。月を見上げていたのは、天川宙だ。相変わらず慇懃無礼な人ね。そりゃ失礼、性分なんでね。素っ気なく答えた宙はしばらく黙って、ふと妙な言葉の切り出し方をした。頭を掻いて、言葉を選びながら、
 「なかなかだ」
 「え?」
 あずさが聞き返すと、だからぁ、と唇を尖らせてぶっきらぼうに、
 「歌、良かったって言ってんだよ」
 「……あ、ライブの」
 「勉強のつもりで働いて来いって秋月にも言われたけど。……姉さんの影響で、これでも耳は肥えてるんでね。歌の良し悪しには自信があるつもりだ。確かに良い勉強になった」
 恥ずかしがっているのか頬が赤い。そんな宙の様子に――正直二人は呆気に取られた。呆然とした。愕然とした。そこまで驚くことはないだろうに。きょとんとして、そこでようやく、彼が褒めてくれたらしいという事実に行き当たって。
 破顔する。
 「まさか宙さんに褒めてもらえるなんて~」
 「不満か」
 「いえ、嬉しいんですよ。本当に、とっても嬉しいです」
 「ま、まぁ姉さんには全然及ばないけど。実力は認めてやるよ、うん。――っておい、なんで如月は涙目なんだ」
 いつの間にか千早の瞳は潤んでいた。指摘されて、すぐに目を擦った千早は笑顔だった。びっくりするくらい、今までの冷血漢なイメージを完膚なきまでに破壊するほどの満面の笑みで、強がったのだった。嬉しいくせに。
 「ゴミが目に入っただけ。きっとそう。そうに決まってる」
 “彼”は約束を覚えていないのかもしれないけど、それでも確かに認められた。夢に一歩近づいたような気がして、千早は笑う。泣き笑いがとても綺麗に見えたことは、当の本人には分からなかった。
 背後から三人を呼ぶ声がする。小鳥だ。そういえばこの後、打ち上げがあると言っていたのを思い出し、あずさは宙の手を引いた。もちろん行きますよね?
 「宙さん、今日は、本当にありがとうございました」
 「ひどい一日だった」
 でもまぁ、こんな日があっても悪くはない。小さく宙は呟いて。
 そんな、ある日の風景だった。



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